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執筆者の写真UK PIJAS

【英国大学生日記】チュートリアルとは?

こんにちは!今回は英国の大学制度の一つである、チュートリアルの制度について少しお話したいと思います。先日問い合わせを受け、PIJAS内で色々と話してみたところ、学部や勉強のレベルによっても色々と変わってくることがわかりましたので、面白そうだな〜と思ったというのがきっかけです。


さて、みなさんは英国の大学生活、と言うものを思い浮かべた時に、どのようなものを想像するでしょうか。授業?リーディング??ラボラトリー??理系文系、学問の内容によっても大きく異なりますが、授業には以下のような要素があります:


・Lecture:講義。大きな部屋に集められて、先生が理論やその理論の背景について喋っているのを聞く。

・Seminar:少人数授業。講義やリーディングで学んだことを元に、テーマについて少人数で話し合いをする

・Tutorial:教授と少数(一対一、もしくは数人)の学生で議論を深める時間

・Laboratory:理系。実験の時間で、その後にレポートなどの提出が伴うことも。

・Office Hour:話したいこと、相談したいことがある時に教授の時間を予約し、一対一で話す時間。詳細は過去に記事が出ているのでそちらを👉https://bit.ly/3VGjLwk

・Course Work (Essay, Report, Analysis etc.):授業外の時間で取り組む課題。1ヶ月くらいの猶予があり、回答する質問を選んで自分なりに議論を組み立てる。

・Reading:文系。授業の予習として読んで、講義を受けて理解を深めたり正したりする。


このようにさらっとチュートリアルの定義を流してしまいましたが、実際にはチュートリアルの取り扱い自体が大学によって違ったり、授業によって違ったりします。

例えばオックスフォード大学・ケンブリッジ大学の教育はチュートリアルを教授と一対一で議論を深める時間として特徴付けている気がします。大学のウェブサイトでも、きちんとオックスブリッジではTutorial制度について紹介があります。

(Tutorialsの内容を参照)

(Supervisionsの内容を参照)


かつて私が在籍していたロンドン大学ユニバーシティ・カレッジの進学準備コースにおいては、UPCH(文系)では教授と個人一対一で議論するチュートリアルと呼ばれる授業が存在しました。頻度は低かったですが、Office Hourのような感じで課題について話したり、将来の進路について話したりしたのを覚えています。UPCSE(理系)では、事前に出された問題の解答解説を行うチュートリアルが週に2回ありました。1人の先生に対して6人ほどの学生で構成されていました。少人数だったため、気軽に質問をしたり、先生から豆知識を教えていただけたりと濃い時間になったことを覚えています。


現在私が在籍するロンドン大学ユニバーシティ・カレッジでは、はセミナー形式の授業(先生と学生複数人で議論を深める時間)をチュートリアルと呼ぶ場合もあります。個別の議論の時間は、Office Hourと呼ばれる任意で予約する時間に任されているような印象です。また、Personal Tutorと呼ばれる個々人につく教授が、学期に何回か様子見で個別に話す時間をとってくれたりします。


また、PIJASメンバーの在籍する学部によっても、色々と事情が異なるようです。例えばBsc Neuroscienceではチュートリアルがある授業とない授業があります。チュートリアルのあるタイミングとしては、一つの大きな単元が終わった時、あるいは試験前の総復習の時です。前者のチュートリアルでは、事前に問題が用意されており、その回答と解説を15人程のクラスでやる形式でした。後者は、学生たちが各々質問を持ち寄り、他の学生が答え、先生が修正を入れてくれるという形式でした。


社会科学系の学部で言えば、BSc Social Sciencesにはチュートリアルは全くないようですし、一方でBSc Politics Sociology and East European Studiesと言う比較政治学と地域研究の学部だと、セミナー形式の授業(少人数でテーマについて議論する)をチュートリアルと呼称し、実際に教授と一対一で話したい場合にはOffice Hourで話すと言う形でした。また友人でComparative Literatureをやっている子は、講義が全くなく、テーマになっている本を読む+それをセミナーに持ち寄ると言う形式だったよ、なんて話をしていました。


色々な制度があるからこそ、大学や学部によって分化が進んでいるのもなんだか面白いところですね。参考になれば幸いです!


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