色々と書いてもらってきましたが、これからPSを書く人も増えるこの時期に、2022年進学準備コース入学の2人が、どのようにここまで来たのかを書いてくれました。
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こんにちは。渡英の日がエリザベス女王の国葬と同日であると判明したRisaです。エリザベス女王のご冥福をお祈りすると同時に、一時代の転換点を迎えたイギリスの様子も肌で感じたいと思っています。それにしても、約1年前はpersonal statementを書いていたことを考えると、あっという間ですね。今回は、私の受験記を振り返っていこうと思います。
〈UCLを目指した理由〉
もともと英語が好きだった私は、国際系の学部か海外の大学に行きたいと思っていました。しかし、海外大は情報も少なく現実的ではなかったので、国内の大学の受験を考えていました。
転機は2019年の夏。10日間のロンドンへの留学プログラムの中で実際にUCLに訪れ、UCLの日本人大学生に出会って話を聴いたことが、イギリスの大学を目指したきっかけです。
具体的に言うと、その大学生たちには「思考する」習慣が身に着いていたり、より高いところを目指す貪欲さがあったりして魅力的でした。そしてなによりも、日本の中で国際的感性を得ようとしている自分が井の中の蛙だと感じたんですよね。実際に海外で長く生活しないと感じられないものが確かにあるんだということを実感しました。
でも、周りからは一年の交換留学で良くない?と言われることも多くて。だからいろいろなオープンキャンパスに行って、1年留学をした日本の大学の学生の話を聴いてみました。
彼等との比較を通して思ったのは、海外大への正規留学の方が超えなきゃいけない壁が多くなる、ということです。1年間の留学を経験した人は、留学自体を功績として語っている姿が印象的でした。それに対してUCLの日本人学生たちは、長期の留学の中でいろいろなハードルがあって、それを超えていった経験1つひとつを線でつないで、その先に自分の未来を見ている感じがしました。留学が独立した「点」なのか、それとも線を繋いでいく「点」なのか。私は後者を魅力的に感じたので、やっぱり正規留学がしたいと思うようになりました。
アメリカやオーストラリアではなくイギリスの大学にした理由は、自分の興味のある国際関係学がイギリス発祥の学問だからです。また、私はアメリカやオーストラリアに留学したことがないので、訪れたことのあるイギリスのほうが親しみがあったのも理由の1つです。
さらにUCLのPolitics and International RelationsはBA(Bachelor of Arts)ではなくBS(Bachelor of Science)です。そのためStatisticsなどの観点からも国際関係を見ることができるので、より多角的な点から学習したいと考えた時、UCLが第一志望となりました。
〈Personal Statement〉
500~600wordsの中で自分を表現するのがいかに難しいか痛感する日々が続いたのを覚えています。私は普段音楽と生活を共にしていない人間なんですが、この時ばかりは歌に励まされながらpersonal statementと向き合っていました。
なにが難しいかって、自分を魅力的に映す内容をなかなか選別できないんです。課外活動含め全てを書き出しては消して、、、の繰り返しでした。
なんとか制限字数内にまとめられても、見てもらっていたネイティブの先生に「これじゃ“Risa”が伝わってこないよ~」と言われ何度も書きなおす日々が続きました。“Personal” Statementのはずなのに、誰でも書けそうな経験を、誰でも使えそうな言葉でつらつらと書いていたからこのように指摘されたんだと思います。
自分自身と向き合うのは地道で孤独なプロセスでしたが、自分を形容する新たな表現が見つかると嬉しくなることもありました。ちょっと心が折れそうになる時も、ポジティブな言葉と一緒にPersonal Statementに取り組んでくださった先生には感謝しきれません。PIJASで質問した際も様々な意見をもらってとても参考になりました。(恩返ししたい!)そして隣で違う目標に向けてコツコツとがんばっていた友だちも大きなモチベーションでした。ありがとう。
このブログを読んでいる方々には今Personal Statementを書いている人、これから書いていく人もいますよね。Writingにはゴールがないから、書いても書いても改善できそうな点が見つかってしまいます。でもそれは、自分を表現するために無限の可能性が広がっているということです。(ちょっとかっこつけてみた)行き詰った時は、周りから自分に関する新しい見方を取り入れながら、Writingの無限の可能性を自分のモノにしてみてください。
〈Critical Thinking TestとInterview〉
私はCritical Thinking Testのみ受けました。
Entrance TestのサンプルテストはUCLのウェブサイトに載っているので、問題の傾向をつかめます。私は UCL の公式のサイトではないところからも問題をかき集めて、5 年分の過去問を手に入れました。5 年分を一気に解くというよりは、実力がついたなと思ったころに 1 つ解いて、また 勉強して、、を繰り返すのがおすすめです。
また、英語力を試されているわけではなく、批判的思考力を測られているので、何かを批判する能力を得なければいけません。そのため私は、毎日 guardian や NY Times の記事を読みながら、過去問の問題傾向に合った設問を自分で作り、ひたすら英語で答えていました。この際、時間制限を付けて解くことを意識しました。 UCL のテストは、問題がたくさんあって時間配分が難しいと言われているからです。
また、critical thinking のテストは文理様々なトピックで出題されるので、いろいろな分野の本・記事・映画に触れて、専門的な知識をインプットしました。また、授業で習ったことも活用することができます。 倫理的なトピックであれば保健の授業、金融の話であれば現代社会など、、。思ってもみないところで授業の内容が役立つので、やっぱり学校の授業は大切だなと思わされました。
面接では、personal statement で書いたことを深掘りされます。試験官の質問に対する答えについてさらに 質問されることもありました。前もって質問を想定しておき、ネイティブの先生と練習しました。また、日本の面接とは違うので、体をリラックスさせて、話し方から自分の性格や内面が伝わるように意識する必要があり ます。内容も、暗記したものを読むような話し方にならないよう気を付けました。
受験期を振り返ってみると、これから先の勉強もがんばろう、と身の引き締まる思いがします。
写真は友だちと東京タワーまでドライブした時のものです。マリオカートみたいな運転だったと言われたので次はもっとがんばりたいです。
渡英まであと10日。楽しみで仕方ありません!
お読みいただきありがとうございました。
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