3学期末に行く旅行のために購買欲が止まらないりさです。最後のテストも終わったので、今日は、学業、人間関係、課外活動、にゆるく分けながら学部1年(Politics and International Relations)の振り返りをしてみようと思います。
<いい成績を残すことに苦戦>
学部に上がって最も苦労したのは、授業を理解して成績につなげることです。ファウンデーションコースのときに70%以下(=A以下)を取ったのは1回のみで、 research project でも最優秀賞をもらうなど、結果を残せていた方なのですが、学部に上がると、1学期には1度も70%以上を取れなかったです。原因として考えられるのは:
ファウンデーションコースでは留学生しかいない中で、英語の表現や文章の構成について評価が甘かったこと
授業スタイルもファウンデーションコースの方があっていたこと。(ファウンデーションコースでは、事前にreadingやrecorded lectureを見て予習したり、seminar が2時間なのでdiscussionが多かったりしたが、学部では予習はreadingのみ、seminarも1時間しかないので追加の自主勉強を通して理解を深める必要がある)
10月から始めたアルバイトがタイムマネジメントに影響して、授業中の集中度や自主勉強時間を減らしたこと
ここらへんですね。特に、今年度から新しくチャレンジしたインターンシップやアルバイトの時間を減らすことに抵抗があったため、バランスが取れなくなったのかなとも思います。ただ、2学期に返されたテストやエッセイでは徐々に70%以上を取れててきたので、自分はコツをつかむのに時間がかかるのかなと感じました。具体的には、授業のパワーポイントを事前にWordのメモにコピペしておいたり、reading では先にsummaryやdiscussion, conclusionのパートを読んで全体像を把握したりすることで、新しく入ってくる情報を理解しやすくするよう心掛けていくと、学んだことの内容理解が早くなり、課題に取り組むときもより深いレベルで論旨を展開できるようになった気がします。
コースの内容自体については、とても興味深いと感じることが多かったです。
例えば、国際政治学上で避けることのできない「原爆」の話題では、原爆が第二世界大戦を終わらせたという前提で議論が交わされることが印象的でした。例えば、Schelling (2024) のTHE DIPLOMACY OF VIOLENCE という文章では、原爆は攻撃の規模や被害の甚大さだけではなく、戦争が終わるまでにかかる時間を短縮したと主張して、第二次世界大戦の広島と長崎を例に出しています。また、原爆を使用することによって、各戦地での戦いで勝利を収めることなく戦争自体に勝利することができると考えていました。
私は高校時代、日本が第二次世界大戦で降伏したのは、ソ連の連合国側としての参戦や各戦地での絶望的な戦局等も理由にあったと習ったので、原爆だけを戦争終結の理由にする論旨展開には賛成しかねるのですが、世界の日本の認識のずれを実感する貴重な機会だったと思います。また、1学期のPolitical Violenceの授業で、米国の最近の調査では、自国の戦士の犠牲を減らせるならば敵国の市民・文民(civilians)たちに原爆を落としてもよいと考える人が半数以上いるとも習いました。原爆自体がを他の兵器と分けるべきなのか、それとも攻撃対象が文民であることが問題点なのか、学生1人ひとりが積極的に意見交換をしている姿にも刺激を受けました。
来年はpolicy makingや international securityを受講する予定なので、また内容について紹介出来たらいいなと思います。
<交友関係の広がり>
学部1年生として新たな環境に飛び込んだことで、交友関係が広がりました。1番仲良くなったのは、トルコ人の子です。西欧より東欧の人たちの方がとっつきやすいイメージがあるのですが、なぜなんでしょうか??アジアに対する親しみが会ったり、ヨーロピアンとしての選民意識が低いのかもしれないとも考えましたが、一般化するのは良くないですよね。
トルコ人の友だちは皆本当に面白くて、話していて楽しいです(過激なジョークも多めです)。ロンドンに来てからトルコが大好きになりましたし、留学中に旅行に行きたいなと思います。
また、日本人の輪も広がりました。ファウンデーションコースの日本人の中には帰国子女が少なかったのですが、学部全体に規模が広がると、自分のように18年海外在住経験のない人は少数派なので、新鮮でした。
一方で、ファウンデーションコースの友だちとの付き合いは継続していましたが、約束しないと会えない環境になったことが悲しかったです。Mediaを選考している友だちのCampusがUCL East (Stratfordのあたり) だったり、Manchester やQueen Maryに進学する友だちがいたりするので、住む地域が離れ、集まりにくくなりました。それでも、今でも集まるととても楽しいです!下の写真はファウンデーションコースの友だちとgirl’s night をしたときです。友だち(ロシアとウクライナ人のハーフでチェコ出身、ドイツ育ちという複雑なバックグラウンド)がカクテルを作ってくれました。おいしかったです。
日本に一時帰国して20歳を祝う会に参加した際には、久しぶりに高校の友だちと再会しました。変わらない空気感に懐かしさを覚えたものの、みんなと会話しているうちに「久しぶり」感が拭えず寂しくなりました。笑
大学生活の様相が海外と日本で異なるので、前まで同じ高校に通っていた友だちとは違う生活拠点を持っていると言う事実が切に感じられたんだと思います。
私は現状にそれ以上成長の機会がないと判断するとすぐに変化を求めるタイプなのですが、環境の変化に合わせて今まで仲良くしていた人との距離感が変化するのは好きじゃないです(ややこしい)。なので、ファウンデーションコースの友だちや高校の友だちとの関係性が変わっていってしまうのが苦手です。
付き合える友だちの物理的なキャパシティが決まっているからこそ、別れが新たな出会いを呼ぶことは理解しているんですが、折り合いがつけられそうにないです。この寂しさには慣れていくしかないのでしょうか。
<課外活動に追われる>
なんといっても飲食店でのバイトが忙しかったです。ビザの上限である週20時間働いていたため、学業との両立が大変でした。というか両立できませんでした。シフトが入った後は家に帰って泥のように眠ってしまうので、勉強時間がなくなってしまうんですよね。また、イギリスのスタンダードでは考えられないほど衛生管理とお客様対応についてのルールが細かくて厳しいので、ハンガリー人やイギリス人の店長に日本人の私が大雑把なことについて注意を受けるというステレオタイプと逆の事態が発生することもあります。情けないです。
さらに、インターンシップを始め、ビジネスにおける計画性・緻密さ・正確さの重要性を身に染みて感じました。たぶん私がすごく大雑把なんだと思います。例えば、条件を4つくらい言われて、それらに当てはまる人をリストアップする作業では、大体当てはまってるな〜と思う人をリストに入れていたんですけど、先輩に全部しっかり当てはまってないとダメだよ、とリストの80%くらいを却下されたんですよね。条件に全て当てはまる人は本当に少ないような状況だったので、結構きつかったです。でもきっと、効率的に該当者をリストアップする方法があって、それに則ってやるべきだったんだろうなと思います。また、新たな事業を計画するときもゴールまでのスケジュールを日単位で立てる必要があったので、頭を抱えながら作業しました。
先ほどの先輩は、私と同じインターンを2年前から続けていて、一緒にご飯に行ったことがあります。そのとき、自分ではテストのためにスケジュールを立てない、という共通点で盛り上がったのですが、仕事においてはとても正確で、計画性もものすごく持っているので、必要な時に正確性や計画性を発揮できるスキルを身に付けたいなと思います。
<まとめ>
マルチタスクをし始めると、どれも納得のいかない完成度で物事が進んでしまうため、自己肯定感ダダ下がりでした。自分には正規留学はレベルの高すぎることなのかなとも落ち込みました。私がこのようなやる気の出ない時に大切にしているのは、初心に帰ることです。そもそもなぜイギリスの大学に正規留学しようと思ったのか。それは、日本に住み続けていれば経験できない、経験する必要もない焦燥感やプレッシャーにさらされたうえで、ネイティブの人たちと平等な土俵で勝負できるようになりたいと思ったからです。つまり、理想の自分は、チャレンジングな状況の中でも自分の納得のいく結果を残せるようになることです。やる気が出なくても、結局今頑張らないと理想に近づけない、と自分を奮い立たせていました。でもたまにはやる気が出なくて友だちと遊んだりだらだらしたり寝たりしました。
<来年度への抱負>
まず、自分のキャパシティを理解して物事を進めたいです。やりたいことをすべてやろうとすると効率が落ちると身をもって経験したからです。やりたいことは譲れない欲張りな性格であることを今年自覚したので、まず物事の優先順位をつける習慣をつけたいです。例えば、私の優先順位は1.友だち 2.学業なので、単純にそれらに割く時間と労力を増やせたらいいなともいます。あとは大雑把なところを改善したいです。そして今年同様たくさん旅行に行きたいです!(以下フランス、ベルギー、オランダ旅行の際の写真たち)
(モネの家 📍 Giverny, France)
(Grand-PlaceにあるGodivaのいちごチョコ 📍 Brussels)
(アンネフランクツアー 📍 Amsterdam)
以上、1年の振り返りでした。とても早かったなと思います。ロンドンでの生活も残り2年なので、今一緒にいられる人への感謝を忘れずに過ごしていきたいです。
お読みいただきありがとうございました。
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